ギヤポンプ

世界に先駆けて考案された一点連続接触歯車の欠円ギヤを標準採用したポンプです。
欠円ギヤは、従来方式のインボリュート歯車で生じる液体の閉じ込み現象を解消し、低騒音・低振動・長寿命化を実現した液体移送用の容積型ポンプで、潤滑油・燃料油・化学薬液移送用ポンプなどの用途で採用されています。

ギヤポンプとは

ギヤポンプの作動原理

ケーシング内部で回転する噛み合う歯車によって生ずる空間に揚液を含み、液がケーシング内周を回って吸込側から吐出し側へと移送するポンプで、容積式ポンプの一種である。

当社のギヤポンプは、欠円ギヤを採用している。

ギヤポンプの作動原理 イメージ
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ギヤシャフト

ギヤポンプのギヤ形状比較

欠円ギヤ(大晃ギヤポンプ)

欠円ギヤ(大晃ギヤポンプ) イメージ

一点連続接触であるため、閉じ込み現象は起こらない

振動・騒音の低減

インボリュートギヤ

インボリュートギヤ イメージ

閉じ込み現象
二点が接触することにより、液が圧縮(A→B)・膨張(B→C)し、
振動・騒音の原因となる

欠円ギヤの特長

  • 1動力の消費が少ない
  • 2吐出し液に気泡が生じない
  • 3高粘度にも対応する
  • 4運転時の騒音が小さい
  • 5長期使用にも能力低下が僅少
  • 6一点連続接触の歯型なので、回転が滑らか
  • 7ダブルヘリカル構造でスラスト荷重相殺

軸受け

ギヤポンプの軸受

軸受とはその名のとおり、軸を受ける機械要素部品
構造から以下の2種類に分類される

1すべり軸受

軸と軸受の接触ですべり
運動をする軸受

すべり軸受 イメージ

2転がり軸受

内輪と外輪の間に転動体(玉やころ)を入れ、
転がり運動をする軸受

転がり軸受 イメージ

ギヤポンプすべり軸受の特長

  • 1構造がシンプル
  • 2流体の油膜に支持されて、理想的な条件で使用した場合の寿命は半永久的
  • 3静粛性に優れる
  • 4耐衝撃性がある

軸封

ギヤポンプの軸封

1グランドパッキン

グランドパッキン イメージ
  • ・繊維の角編みしたパッキンで、軸表面に押し付けてシールする構造
  • ・安価で取扱いが容易
  • ・シールの特性上、揚液を漏洩させながら
    使用する(漏洩量:1滴/1秒)
  • ・パッキンの締付で漏洩量の調整が可能
    (締付過ぎはパッキン・軸の早期摩耗)

2オイルシール

オイルシール イメージ
  • ・ゴム製の摺動接触面でシールする構造
  • ・安価で取扱いが容易
  • ・漏れ量はごく僅かだが、経年摩耗による漏洩量増加に対し調 整は不可
  • ・一般的なオイルシールの耐圧限界は、max.0.03MPaまで

3メカニカルシール

メカニカルシール イメージ
  • ・回転環(軸と共に回転)と固定環(カバーに固定)の面で摺 動してシールする構造
  • ・高価であり、構造が複雑なため、組込みに技術を要する
  • ・正しく使用された場合の漏れ量はごく僅かであり、摩耗も少 なく長寿命

4メカニカルシール(クエンチング方式)

メカニカルシール(クエンチング方式) イメージ

使用揚液が燃料油の場合、オイルクエンチング方式を用いる。
燃料油などがシール面から滲み出た際に気化し、残留物が摺動面に堆積することでシール漏れの原因となる。
メカニカルシールの大気側に潤滑油を封入することで、摺動面を大気から遮断し、燃料油の気化を防止する

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