日本国内はもとより海外にも数多く輸出されているのがEM事業部発のダイアフラムブロワです。 大型から小型までの幅広い製品ラインナップを特徴に、環境分野から医療分野まで、 多彩なフィールドに展開しています。
舶用・陸上用ポンプに続く、大晃機械第3の事業部がEM事業部です。EMとはElectromagneticの略で、電磁石に由来しています。EM事業部はその名のとおり、電磁駆動によるダイアフラムブロワを開発・製造・販売する事業部門で、舶用・陸上用のポンプとは対照的に小型・省力性が製品の大きな特徴となります。その特徴を生かしたEM事業部の製品はこれまで家庭用浄化槽や水処理施設等の環境分野で使用され、日本はもちろん、中国に設立した合弁会社・世晃(上海)機電工業を通じて広くヨーロッパ各国、アメリカなどにも輸出されています。日本国内では、製品供給のみならず、水処理施設の設置工事やメンテナンスなども手掛けています。また、最近では、小水力発電事業といった新しい展開も進めています。
現在、EM事業部が取り組んでいるのは、より小さな製品づくりを進め、それによる新しい市場を開拓することです。大晃機械最小のブロワとなる最新製品「TPS」は手のひらに乗るほどのサイズで、一辺が約10cm、重量わずか約900g。さまざまな分野の機器へのビルトインを目的に開発されたこのTPSは、各種医療機器での使用を想定したマーケティングが展開されています。 このTPSという製品の持つ可能性は、実はとても大きなものです。それは、製品を小さくすることで、従来では考えられなかった製品への搭載が可能になるからです。医療機器・設備はもちろん、さまざまな産業における機器へのビルトインの可能性は今後大きく拡大していきます。 もちろん品質については、小さくともTAIKOブランド。細部までこだわり抜いた設計の確かさ、高性能、高信頼性を支える製造技術。舶用ポンプから始まった大晃機械の製品開発・製造の歴史は、陸上用の各種ポンプを経て、さらにはこうしたビルトイン用の小型ブロワまで、品質の高さを維持しながら用途を拡大しています。大晃機械3事業部の中でもっとも新しいこのEM事業部が切り開く事業は、近い将来、大晃ブランドに従来とは違う大きな価値をもたらすものと期待されています。
EM事業部が開発・製造する「浄化槽用ダイアフラムブロワ」は、小型から中型、大型まで幅広い製品ラインナップで展開しています。
ダイアフラムブロワの組立ライン。製品は、日本はもとより代理店を通じてヨーロッパ各国でも高い評価を受けています。
手のひらサイズのダイアフラムブロワ「TPS」。大晃機械の全製品中もっとも小さなこのポンプに多くの業界から注目が集まっています。
医療・福祉・健康・リラクゼーションなどの各種機器へのビルトイン用ダイアフラムブロワは、大晃機械のマーケット拡大に貢献するものです。
製品開発に終わりはありません。すでにTPSの後継となる、さらに小型化・高性能化を実現するダイアフラムブロワの開発が始まっています。